2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

国防軍構想―自衛隊でなぜ悪い

自民党が政権公約で、憲法を改正して自衛隊を「国防軍」に位置づけると明記した。 安倍総裁は「外に向かって軍隊、内に向かって自衛隊。こんな詭弁(きべん)はやめようというのが自民党だ」という。 日本の安全保障政策の根幹に関わる問題であり、強い危惧…

民主党マニフェスト―政権党が逃げてどうする

野田首相が民主党のマニフェスト(政権公約)を発表した。 政権交代を実現した3年前の総選挙で、民主党が掲げたマニフェストの評判はさんざんだ。 ムダ排除などで「16.8兆円の財源を確保する」構想は絵に描いた餅に終わり、多くの政策が実行不能に追い…

社会保障の改革―負担に口をつぐむな

どの党が政権を握ろうと、団塊の世代を核とする人口高齢化の大波は、確実にくる。 この総選挙では、二つの評価軸が必要だ。 ひとつは「将来世代に恥ずかしくないか」である。今の世代への給付ばかりを語り、それに見合った負担を求めないのは無責任だ。 もう…

総選挙・政治とカネ―どの政党が正せるか

政党交付金の制度ができたとき、腐敗の元凶の企業・団体献金をなくし、清潔な政治を実現するステップだと説明された。 だが20年近くが過ぎた今も、あて先が個人から政党支部に看板がえしただけで、献金が続いていることに変わりはない。 骨抜き、とはこの…

維新の変節―白紙委任はしない

原発はゼロにするかもしれないし、しないかもしれない。環太平洋経済連携協定(TPP)には参加するかもしれないし、しないかもしれない――。 太陽の党と合流して日本維新の会の主張が、がぜんあいまいになった。代表代行になった橋下徹大阪市長は街頭演説で…

世界遺産40年―日本も観光より保護を

世界遺産は、観光地への「国際的お墨付き」ではない。 世界遺産条約が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)で採択されて40年になる。関心は高まる一方だが、条約の目的は話題にならない。 本来の目的は、国際協力を通じて遺産を保護することだ。 条約ができ…

日中韓FTA―政経分離のきっかけに

日本と中国、韓国が自由貿易協定(FTA)の交渉に入ることを決めた。 3カ国の首脳が「年内の交渉開始」に向けて努力すると合意したのが今年5月。尖閣諸島や竹島の問題で一時は正式決定が危ぶまれたが、カンボジアでの国際会議の場を利用して、3カ国の経…

衆院解散 問われる各党の公約と実行力

◆「第3極」の真価を見極めたい◆ 民主党を中心とする政権の継続か、自民、公明両党の政権奪還か。日本維新の会など新党がどれだけ勢力を伸ばすか。 日本の将来を左右する極めて重要な衆院選となろう。 衆院が16日、解散された。衆院選は、12月4日公示、…

政党の責任―「熱狂の政治」はいらない

野田首相が衆院を解散した。 来月4日公示、16日投開票の総選挙がスタートする。 振り返れば、このところ異様な総選挙が続いた。 05年の「郵政選挙」。 小泉首相が、民営化反対派に放った刺客候補に注目が集まり、自民党が圧勝した。 09年は「政権選択…

衆院解散表明 首相の重い決断を支持する

◆「1票の格差」是正を先行せよ◆ 突然の衆院解散の表明だった。民主党内で早期解散への反対論が噴出する中、乾坤一擲けんこんいってき、中央突破を図ったのだろう。 野田首相が党首討論で自民党の安倍総裁に対し、衆院の定数削減を来年の通常国会で実現する…

赤字国債合意 ねじれ国会の暫定休戦協定だ

ようやく与野党攻防の出口が見えてきた。 民主、自民、公明の3党は今回の合意を踏まえて、衆院解散への環境を整えねばならない。 民自公3党が、赤字国債の発行を可能にする特例公債法案の修正で正式に合意した。2015年度まで、予算案が成立すれば、自…

GDPマイナス 景気の失速回避に全力あげよ

景気後退のサインとみるべきだ。日本経済の失速を回避できるかどうかの正念場である。 今年7〜9月期の実質国内総生産(GDP)は前期比0・9%減と、3四半期ぶりのマイナス成長となった。年率に換算すると3・5%減で、野田首相は「厳しい数字だ」と危…

「年内解散」検討 環境整備へ与野党は歩み寄れ

年内の衆院解散へ、与野党は懸案処理を急ぎ、野田首相が決断できる環境を整えるべきだ。 首相が解散・総選挙の検討に入った。民主党内に離党予備軍を抱え、衆院での与党過半数割れも視野に入る。首相は、追い込まれるよりも主導権を握った形での解散を模索し…

東電経営方針―けじめあっての支援だ

東京電力が新たな経営方針を発表し、政府に追加支援の検討を求めた。 福島第一原発の事故に伴う除染や廃炉の費用が「一企業の努力では到底対応できない」規模となる見通しだからだ。 現在の計画は、国が必要な資金を出すが、あくまで東電に返済させる建前と…

オバマ米大統領再選―理念を開花させる4年に

米大統領選で民主党のバラク・オバマ氏が再選された。 グローバル経済の荒波のなか、退場を迫られる現職の指導者は少なくない。オバマ氏に与えられた、さらに4年の任期は貴重だ。大胆に指導力を発揮してほしい。 現職有利とされる2期目の選挙だが、共和党…

中国共産党―成長の矛盾に向き合え

中国共産党大会があすから始まり、指導部が世代交代する。 トップの総書記の座は、胡錦濤(フーチンタオ)氏から習近平(シーチンピン)氏に引き継がれる。最高指導部の政治局常務委員も大幅に入れ替わる。 新時代の幕開けだが、急激な経済成長の矛盾が噴き…

私小説という人生 秋山駿さん

■文学に「お返し」したかった ——愚かなことかもしれぬが、私は、自分のことをもう一度生き直してみよう、という年齢に達したと思った——。冒頭の一文が、潔い。 「生き直す」とは、秋山駿(あきやましゅん)さんにとっては文学を「読み直す」ことに他ならない…

ワクワクしない夢は、どんどん捨てる!

日夜、具体的にイメージしているのに、いっこうに状況が好転しない。こんな場合は、自分の心に問いかけてみましょう。「私は無理をして毎日を過ごしてはいないだろうか?」もし心から満足できないような毎日を送っていたら、それは紛い物です。自分の人生が…

電気自動車

電気自動車(でんきじどうしゃ、electric car)とは、電気をエネルギー源とし、電動機を動力源として走行する自動車 [1]である。 目次 1 概要 2 種類と特徴 2.1 二次電池式電気自動車 2.1.1 長所 2.1.2 短所 2.2 金属燃料電池(金属空気電池)自動車 2.2.1 …